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INTERVIEW
2026.03.13
小学館アカデミー絵画倶楽部

25年続く絵画教室で、描く喜び、楽しさを教えるということ

「必要なのはセンスではなく知識と技術」という理念のもと、2001年に開校した「小学館アカデミー 絵画倶楽部」。現在は銀座校、三軒茶屋校の2教室を構え、1400名以上の会員が在籍している(2025年12月時点)。基礎を大切にした独自のカリキュラムとともに会員を惹きつけるのが、講師たちの指導だ。現在、講師として、そして画家として活動する原麻里奈に話を聞いた。
文・編集
浦島茂世
写真
稲葉 真

出版社を母体としてスタートした絵画教室

──授業を見学させていただきましたが、会員のみなさんは本当に楽しそうに描いていますね。

原麻里奈 会員の方も講師も、スタッフの方もみんな温かいですね。会員の多くの方が初心者です。もともとは、シニア向けライフスタイル雑誌の読者に向けた文化教室として始まった講座のため、シニア層が多めですが、この頃は20代の方も参加しています。同じ時間、同じ教室で、若い方も年配の方も一緒に学ぶ環境って、よく考えると珍しいですね。授業の後も質問してくださる会員さんが多く、みなさんの熱意を感じています。ここ数年は会員がとくに増加傾向で、年々教室の規模が拡大しています。

銀座校での授業の様子

──「小学館アカデミー 絵画倶楽部」は長く在籍される方が多いと聞きます。どのような点が好評なのでしょうか? 教え方、カリキュラムについて教えてください。

原 カリキュラムを開発した故・有賀一宇先生は、もともと小学館グループ等で雑誌の表紙デザインを担当されており、一時期はかなりの数の雑誌のデザインを手がけていたこともあると聞いています。有賀先生はデザインのお仕事から引退後、画家活動のかたわら地元で絵画指導を行っていて、「センスや技術がないと感じ、興味があっても絵を始められない方を救いたい」と常々考えていらっしゃったそうです。そんなとき、この「小学館アカデミー 絵画倶楽部」が立ち上がることとなり、この教室のためのオリジナル教材とカリキュラムがつくられました。現在在籍している約20名の講師は、同じカリキュラム、テキストを使用し、知識と技術をわかりやすくお伝えするような授業を行っています。

講師の原麻里奈さん

どんな人でも絵が描けるようになる、独自のメソッド

──初心者でも絵を描けるようになりますか?

原 もちろんです。初年度はカッターで鉛筆を削るところからスタートします。毎週コースなら約1年、隔週コースでも2年あればスケッチ程度は自由に描けるように、そして、5年通えば水彩画も油彩画も描けるようになります。当教室ではそのためのカリキュラムが体系化されています。カリキュラムは5年で修了しますが、この教室の居心地の良さを気に入ってくださる会員の方も多く、修了後も在籍して研鑽を積まれる方がたくさんいらっしゃいます。また、在籍中に展覧会を開催される方や、公募展にチャレンジされる方などアクティブに活動される会員の方も数多くいらっしゃいます。

 会員には、入会すると教材と画材一式が届きます。教材は、画材の使い方、対象の見方、構成の仕方などを、とても具体的でわかりやすく解説しています。抽象的な言葉を極力使わないようにしているのもポイントですね。作品の良さや改善点についても「ここをもう少し小さくしよう」「大小の関係をつくろう」といった、制作者が次に行うアクションに直結する言い方になっています。私自身、個人的に勉強になっているのが、明暗の関係の重要性について非常に論理的に扱っている点です。画面にどれくらい暗さが入ると落ち着いた雰囲気になるのか、などが整理して解説されているので、何度も読み返しています。

教材では、画材の使い方や対象の見方などについて、わかりやすく具体的に解説されている

──原さんご自身も、美術大学に入学する際に絵画教室に通われていたと思います。一般的な絵画教室と比べて、絵画倶楽部の特徴はどのような点でしょうか?

原 絵画に関する理念が明確であること、教材が本当にわかりやすいことです。私は、美術の専門過程がある高校から美術大学に進学するような、もともと「絵が得意な人」でした。だから、結構感覚で描いていたところもあったんです。ですが、これまで感覚でやっていたこと、例えば、対象をモノクロで描いたときにつくり込んだ明暗関係が、着色した際に画面のまとまりにつながること、デッサンがなによりも大切な理由など、教材を読んで改めて理解できたように思います。これまでも個人制作をしていて、ときどき行き詰まることがありました。たいていが色や形の構成にまつわる部分なのですが、こちらで講師として働き始め、教材を改めて読み込んでいくと、私がこれまで感覚でやっていたことが理論でまとめられている。そして自分が躓いていたことの理由がわかってくる。このように、自分の制作にも活かせることが多くて嬉しいですね。

 

学んだ技術を活かせる、講師のやりがい

──原さんが講師になったきっかけを教えてください。

原 学生時代は油絵を専攻し、新卒で中学校の美術教員をしていました。ただ、事務作業や担任業務、行事など美術教師以外の仕事が想像を遥かに超える量で……。自分が学んできたことを仕事で発揮できないというもどかしさが強まり、また個人の制作も続けたかったので、退職を決断しました。その後、こちらの講師募集に応募し、着任しました。

 講師になって今年で3年ですが、100人単位でいろいろな方を見てきました。絵を初めて描く会員の方が、教材の内容を理解、実践し、確実に上達していく過程に付き添えることがとても楽しいです。統一カリキュラムで同じことを伝えていても、会員さんの受け止め方や解釈の仕方、そして何より感性が違うので、同じモチーフであるにもかかわらず、でき上がる絵が全然違ってくるんです。そこがとても面白く感じています。生徒さんは積極的な方もいれば、奥ゆかしい方もいらっしゃいます。全員に平等に伝わるようにするため、授業中はつねに頭をフル回転させています。

 

──一緒に働く仲間として、どんな人が合うと思いますか?

原 まず、絵を描くことや学び続けることが好きな人。授業では講師自身が実演しますし、課題に向けて練習で描くこともあります。それから、5年分のカリキュラムを憶える忍耐力は必要だと思いますし、それが喜びになる方がいいですね。加えて、柔軟性があること。生徒さんの背景は多彩なので、その都度「この方にはこういう引き出しで教える」と対応できる力が大事です。教職経験はあるとスムーズかもしれませんが、経験がなくても、人が好きでしたら大丈夫だと思います。また、絵画を専攻した経験がなくても、陶芸や彫金、漆などが専門の方も在籍しています。例えばデザイン科出身の方などは、色面構成の経験などを活かしやすいと感じます。ちなみに、私を含め講師の多くが創作活動を行っています。作家活動をされている方にも、ぜひ来ていただきたいですね。自分が学べることもとても多いと思います。

 講師になるまでの6ヶ月間の研修では、授業見学だけではなく、会員が実際に受ける授業の受講などを通して、様々な内容で講座の内容を理解・咀嚼でき、基礎を固めることができます。講師としてデビュー後も、会員とともに学び続けられる環境です。ぜひ、絵を描く楽しさを一緒に伝えていきましょう。

 

  • 小学館アカデミー絵画倶楽部

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