——今年7月に現在のオフィスへと本社を移転され、ますます事業拡大されているアクシージアですが、他にはどのような新しい変化があったでしょうか。
丸島:前回のインタビューの際、会社が大きな変革期にあるとお伝えしましたが、ひきつづき業績も右肩上がりに伸びており、オフィスの規模も拡大して、確実に目に見えるかたちで会社が成長しているのを実感しています。 4月にM&Aでユイット・ラボラトリーズ社がアクシージアグループに加わり、新しいブランドが増えたり、事業の拡大に伴って会社の組織自体も大きくなっていますので、社内の体制変更も進めています。
さらに今年は、まだこれからも新商品の計画がありますし、新たに加わったブランドのリニューアルも計画していて、仕事の幅もどんどん広がっています。
——2019年のインタビューで、年間10アイテム以上のペースで化粧品を発表しているというお話をお伺いしました。 お仕事の幅が広がっているいまなお、このペースを継続されているのでしょうか。
丸島:はい、もちろんです。 ブランドのリニューアルやWEBの刷新といった社内のプロジェクトと並行して、新商品開発も変わらずスピード感を持って進めています。 というのも、現在のアクシージアの売上の実に80〜90%は海外、特に中国の市場によるものです。 日本とはまるでスピード感の違う市場に、我々もついていかなければいけません。
年間計画を立てて、その計画に沿って進めていく…という日本企業における従来通りのやり方では、到底グローバル市場のスピード感についていけません。 今のような急成長は成し得なかっただろうと思います。 日本の化粧品市場の“当たり前”にとらわれず、アクシージア独自のスピード感を保ちながら進んでいることが、業績を伸ばし続けられる理由のひとつなのかなと思っています。
——そのスピード感を実現できる秘密は、どのようなところにあると思いますか?
丸島:トップのジャッジが速いことは大きな理由の一つだと思います。 毎月行う製品会議には社長と副社長も参加し、言葉どおりその場でどんどん今後の方針や計画が決まります。 「この製品は何月に出しましょう」とか「それで進めていきましょう」とか、会社の全部署の具体的な議題が次々にジャッジされていくので、そこから先のスピード感がまるで違います。 トップまでの距離の短さと判断の速さで、現場もスムーズにプロジェクトを進めていくことができています。
マネージャークラスの人間が基本的に現場の仕事も行う「プレーイングマネージャー」という点もアクシージアならではかなと思います。 もちろん役職権限や責任はありますが、現場の仕事もやっている。 だからこそ現場の状況をより的確に把握できて、適切なジャッジをできるということがあると思います。
——スピード感を実現するためには、社員のみなさん一人ひとりにもかなりのハードワークが求められるのでは、と想像します。
丸島:新しい仕事も増えているので、仕事量はもちろんそれなりにありますが、だからといって遅くまで残業して進めることは全くなくて、定時の19時できっかり仕事を終わらせることがほとんどです。 働いた時間の長さではなく、1日8時間という勤務時間の中で、どうやって自分の仕事を進めるのかということが重要視されていて、「定時に帰る」ことが会社の文化として浸透しています。
あとは一人の負担が大きくなることのないように、業務の割り振りとしても基本的に二人体制を組むなど、お互いに助け合って仕事をできるような体制を整えています。
——集中して仕事を進める環境が整っているのですね。 働き方ということで、社内の評価制度についてもぜひ教えてください。
丸島:人事評価制度を導入して、半期に一度、評価の見直しを行っています。 部課目標に対して一人ひとりが個人目標を設定し、その達成度を評価しています。 その際、業績だけでなく、「思いやりを持って行動できたか」「コミュニケーションがちゃんととれたか」といった日々の行動の部分の成果により重きを置いているところがアクシージアらしいところですね。 一緒に働いていく中で、一番大切だなと考えているのが人間性です。 人間性があって、初めてその上でスキルが成り立つと思っています。
1年に2回、グレードや給与・賞与の見直しが行われるというのは緊張感もありますが、それが一人ひとりの成長やモチベーションにもつながっていると思います。 実力のある方であれば、半期を待たずにグレードアップしたり役職がついたりということもよくあります。 頑張れば頑張った分きちんと評価をされる、どんどん成長できる環境が整っています。
——クリエイティブを統括しているマーケティング部は、デザイン全般を行うデザイン課と、広告やキャンペーンの企画などを行うマーケティングPR課に分かれた体制になっているということですが、部内ではどのようにコミュニケーションを進めていますか。
丸島:マーケティングを行う上で、たとえばInstagramのクリエイティブひとつとってもデザインが必要ですし、デザインにもマーケティングの考え方は必須です。 組織としては2つに分かれていても、マーケティング部という一つのチームで考えた時に必ず重なりあう部分がありますし、そこでのコミュニケーションを重要視しています。
組織の垣根を越えたコミュニケーションを活性化できるように、マーケティング部メンバー全員がリアルで集まる定例会議を行ったり、グループチャットのマーケティング部全体のスレッドを活用して「全員が情報を共有している」、「知らない情報がない」という状況を積極的に作っています。
これらの取り組みのおかげで部内の情報共有がしやすくなって、自分の領域以外のことでも「わたしは知りません」ということがなくなりました。
——チーム内のコミュニケーションが活発化して情報共有も進むと、チームとしての仕事もよりしやすくなりますね。
丸島:そうですね、単純に以前にも増してチームの仲が良くなりました(笑)。 実はそれが結構狙いで。 チームとして仕事をする上で、人間関係は一番大事だと思うんです。 垣根を越えてコミュニケーションが活発化すると、仕事もしやすくなりますし、新しく入ってきた人もやりやすいですよね。
マーケティング部に限らず、アクシージアはコミュニケーションを非常に大切にしている会社です。 やっぱり、表情を見て直接話すってすごく大事ですよね。
——今回、マーケティングチームのWEBディレクターとアートディレクターを募集されるということですが、具体的にはどのようなポジションとなるのでしょうか。
丸島:海外市場におけるアクシージアは、皆さんが知っているような日本の老舗ブランドと肩を並べて戦うほどの実績と認知度があります。 一方で日本国内においては、まだまだ小さなブランドです。 国内の市場をもっともっと広げて大きなブランドに育てていくというのが、会社の大きな目標の一つです。 アートディレクターの方には、ぜひこの新しい挑戦に一緒に取り組んでいただきたいと思っています。
WEBディレクターのお仕事でいうと、会社の規模も拡大しブランドも増えてきているので、国内向けのコーポレートサイトをさらに強化させていきたいと考えています。 そこを一緒に構築してくださる、システムに強い方を期待しています。
——これからのアクシージアではどのような方と一緒に働きたいですか?
丸島:会社の行動指針に「思いやりを持ち、謙虚たれ」という言葉があるんですが、やはりチームワークを大事にできる方と働きたいと思っています。
クリエイターとしてこだわりを持ってデザインすることはもちろん大切なことですが、チームの一員となる以上、会社の方を向いたデザイン、アクシージアのブランドを高めることやアクシージアに価値をもたらすデザインをつくりあげていくことに意義を感じる方と一緒に働きたいなと思います。
グローバル市場を見据えたデザインのためにも、チームワークは不可欠です。 たとえば、自分では自信満々に作ったデザインでも、海外営業部から「中国市場だとこの部分は難しいよ」とか意見がでてきて、そこから「じゃあどうしたら伝わるのか」というコミュニケーションを経て、はじめて海外でも戦えるデザインが生まれる。 海外営業部のメンバーは日本語が堪能で直接意見交換ができるので、どんどん意見を求めにいきますし、相手も答えてくれます。
お客さんを喜ばせるためにどうしたら良いか、チームワークで解決していって、そこで納得のいく形で生まれたものはやはり売上も良かったり、共感できる部分がすごく大きい。 これはチームじゃないとできないデザインだなと思っています。
チームワークでデザインを一緒に作っていくことに意義を感じてくださる方、チームとして関わりながら作っていくのが得意な方に、ぜひ集まっていただきたいです。 あとやはり、コミュニケーション能力は非常に大切ですね。 グローバルな環境で働く上で、文化や考えの違いからコミュニケーションがうまくとれないと誤解を招いてしまうこともありますが、思いやりをもって、コミュニケーションがきちんととれる方であればすごく楽しく働けると思います! 会社が変革期にある今だからこそ、どんどん新しいポジションも増えていますし、それだけチャンスも多くあります。 アクシージアには、なかなか経験できないスピード感の中で、どんどん成長できる環境が整っていると思います。
企業HP https://axxzia.co.jp/
■東京本社
〒163-0235 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル35F
■支社
[大阪営業所]
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場3-8-7 三栄ムアビル8F
[福岡営業所]
〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-27 第16岡部ビル10F
■子会社
〈上海〉
晓姿化妆品(上海)有限公司
Xiaozi Cosmetic (Shanghai) Inc.
上海市浦东新区花园石桥路66号东亚银行金融大厦1105室
〈日本〉
株式会社 ユイット・ラボラトリーズ
[本社・八ヶ岳工場]
〒408-0023 山梨県北杜市長坂町渋沢725-1
[東京本社]
〒163-0235 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル35F
美術系大学卒業後、会社員として数社経験した後、クリエイティブ企画制作会社を起業。
2022年3月より、株式会社アクシージア マーケティング部 部長代理として現任。