──中国をはじめグローバルに支持されるブランドを展開するアクシージアですが、商品パッケージやプロモーションなどのクリエイティブはどのように生み出されているのでしょうか。
クリエイティブを担当しているのは僕も所属するマーケティング部で、その中でもブランディングを含めた商品のデザイン全般を行うデザイン課と、SNSやニュースリリースなどの広告周りやキャンペーンの企画などを行うマーケティングPR課にわかれて制作を進めています。 会社としても一番人数が多く、コミュニケーションも活発な部署。 ただ黙々とデザインをするというのとはまったく逆で、デザイナーも自らアイデアを企画してどんどん発信できる、「しゃべれる人」が集まっているチームです。
──海外向けと国内向けとではデザイン制作の進め方やアウトプットも異なるのでしょうか。
キービジュアルやパッケージデザインは全世界共通です。 プロモーションに関するデザインについては、やはり日本と海外の市場とでは好まれる傾向が異なるので、それぞれに適したデザインをつくるようにしています。 グローバルに見ると日本の広告って少し特殊なんですよね。 海外だと商品や数字を大きく見せたり、そういった細かいテイストの違いに合わせてデザインも分けて考えています。 グローバルデザインの感覚は、海外でのデザイン経験豊富なメンバーを中心に、アクージア設立当初から積み上げてきたものがあって、それはメンバー皆で共有しています。 パッケージもプロモーションも含めて、グローバル展開するデザインをすべて東京本社のマーケティングチームで制作しているので、自分が携わったデザインが、日本だけでなく世界に発信されるっていう面白さがあるのはアクシージアならではなんじゃないかなと思います。
──自分のデザインが海外に発信されていくというのは、とてもやりがいがありますね。 具体的な仕事の進め方について教えてください。
いまデザイン課には9名のデザイナー、マーケティングPR課には4名のスタッフがいます。 ブランドごとに担当が決まっているのではなく、アートディレクターはもちろんおりますが、たとえばアクシージアの新製品が出るという場合には、それに対して全員が協力してデザインをするという形です。 海外事業部からの案件は海外メンバーと、国内の案件は国内メンバーと、一緒に話し合いながらデザインを作っていくという感じです。 既存のブランドであっても、その中でやれること、デザインの自由度は非常に広いです。
──海外とのやりとりとなると英語や中国語などの語学力は必須でしょうか。
海外営業部のメンバーが皆日本語が堪能なのと、マーケティングチーム内にも中国語が堪能なメンバーがいるので、言語の心配はまったくしなくて大丈夫ですよ。 会社を見渡すと、社員の国籍もいろいろ。 日本、中国、香港、台湾、韓国などグローバルなメンバーで和気藹々と当たり前に仕事ができる環境って、いいなあと思います。
──今年は創立から11年目ということですが、いま取り組んでいるプロジェクトがあれば教えてください。
昨年2月に上場して、M&Aをしたり旗艦店も増えたり、会社の規模もどんどん大きくなっている変革の時期。 まさにこれから、と気合いが入っております! いろいろとプロジェクトも進行中なのですが、とくにDX(デジタルトランスフォーメーション)にますます注力していきたいですね。 たとえば中国の市場って、ECサイトひとつとっても、日本より5年も10年も先のことをやっています。 とにかくスピード感があって先行している。 比べると日本のEC市場はまだまだ発展の途中。 これまで培ってきたスピード感を持って、引き続き海外ではもちろん、これからどんどんインフラが整っていく日本のEC市場においても新しい取り組みを進めていきたいと思っています。
設立当初に中国の市場で認知度と売り上げを伸ばして急成長していったように、今後は国内でも市場を拡大させていきたいですね。 そういう大きな変革期にあるので、これからのアクシージアで働くことで、けっこうダイナミックな経験ができるんじゃないかなと思います。
──先日も中国のECイベントで過去最大の売り上げを記録されたというニュースがありました。
そうですね。 海外のECサイトの売り上げはおかげさまで大変好調なので、国内のECサイトもますます力を入れていきたいです。 さらに会社のホームページも、これから各ブランドの商品がどんどん増えていく予定なので、コーポレートコンテンツ、各ブランドのコンテンツ、IR情報、それぞれを別サイトにして確立させていこうと計画しています。
ブランドサイトを立ち上げるということは、より一層ブランドを魅力的に伝えていかないといけない。 グラフィックとかキービジュアルの力ももちろん大切で、それと並行して、ブランドのストーリーや魅力をさらに引き出して発信するクリエイティブもますます重要になってきます。 将来的には、各ブランドごとにアートディレクターも必要になってくるかもしれません。
──ますますブランド力を強化させていくと。
いまアクシージアの中でも一番支持をいただいているのが目元のスキンケアアイテムなのですが、さらなるヒット商品を生み出していくのが目標です。 そのためにはアクシージアのブランド力をますます強化させていくことが必要になってきます。普段から僕らがデザインするうえでも一番大事にしているのが「ブランディング」です。 でも、「ブランド」のストーリーや魅力をお伝えする方法はまだまだいろいろやりようがあるなと日々感じています。 デザインもプロモーションも、クリエイティブにおいてますます「ブランディング力」を強化させていくことがいまのミッション。 そのためにも、マーケティング部のチーム自体の組織強化をして、一緒にチームを盛り上げてくれる人を募集したいと思っています。
──まさに変革期ですね。 これからどんな人と一緒に仕事をしたいですか。
まずは第一歩として、DXに一緒に取り組んでいけるクリエイティブ人材を増やしていきたいです。 いまデザイン課ではデザインチームとWEBチームにわかれているんですが、WEBチームはDXチームに進化させたいと思っています。 単純にデザインを作り上げていくというだけでなく、WEBデザインはもちろん、CSSやマスコーディングなど、DXについても関心があって対応できる方とぜひ一緒にお仕事したいなと思っています。 もちろん最初から全部できる必要はなくて、入社してジョインしてから、日々の業務をこなしながら興味を持って勉強したりして獲得できる方が理想です。 あとは、会社の成長のスピード感を楽しめる方! 「大変〜」と言いながらも状況を前向きにとらえる事ができる人がいいですね。 やっぱり面白い企画を考えられる人って、面白い人だと思うんですよね。 年齢とか関係なく、好奇心旺盛で、自分が興味を持ったものをどんどんやっちゃうっていうタイプの方にぜひきていただきたいです。 いまはアジアの中でも中国で多く展開していますが、「日本から世界に向けて発信をすること」が会社の目指すところなので、次は、東南アジアかもしれませんし、アメリカかもしれません。 どこかはまだわからないですが、これからどんどん多くの方に知っていただいて世界に市場も作り上げていくという経験はなかなか味わえないこと。 すごく面白いと思います。
──急成長の真っ只中、さぞやお忙しいのではないかなと感じますが、働き方はどのような感じなのでしょうか。
それが、みんな定時の7時になるとバシッと仕事を切り上げますね。 バシッと(笑)。 中国の市場はとても速いのでイレギュラーなお仕事が入ってくることもあるのですが、それも皆で分担して進めていくので、残業がないんですよ。 ちょうど4月から産休を明けて帰ってくる方もいらっしゃいますし、これから産休・育休に入られる方も数名います。 ワークライフバランスをとても大事にしている会社ですね。
5、6年前までは社員数は10名ほどだったんですが、どんどん新しい方が入ってきて会社も急成長中です。 ほぼみんなが同期のような感じで、年次に関係なくコミュニケーションも活発で、すごく風通しがいいんですよ。 年齢層は30代が中心で、デザイナーはみな中途採用のメンバーです。 業務のスキルはもちろんですが、それよりももっと大切にしていることとして「人のことを思いやれること」があります。 会社の行動指針に「思いやりを持ち、謙虚たれ」というのをいれてしまうほど。 やはり人間同士で仕事するので、「自分が、自分が!」じゃなくて、相手のことを想像できる人、善意を善意で返せる人、そういう人がアクシージアにこれからも集まってくるとますます最強の会社になるだろうなと思いますね(笑)。
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美術系大学卒業後、会社員として数社経験した後、クリエイティブ企画制作会社を起業。
2022年4月現在、株式会社アクシージア マーケティング部 部長代理として現任。